プロポリス:はちみつ、栄養成分と効能

プロポリス

ミツバチは、巣の出入り口や巣の枠、隙間、巣穴の壁などに、さまざまな植物の新芽や樹脂などからつくった「補強材」を塗りつけて雨風や冷気、および外敵の侵入を防ぎ、巣や自分たちの身体を、守っています。この「補強材」がプロポリスです。

紀元前4世紀のギリシャの哲学者アリストテレスは、「動物記」のなかでプロポリスについて「花の汁液やヤナギ、ニレなどのようなヤニを出す樹液から出る涙」と記しています。「プロポリス」の語源は、ラテン語のpro「プロ=前、正面」+ギリシャ語polis「ポリス=都市」に由来します。「プロポリス」とは、外敵の侵入を防ぎ、都市を守る城壁を意味する言葉なのです。

樹脂には、植物の芽を保護したり、傷んだ幹を再生する作用があります。ミツバチはこの力を本能的に知り、それを自分たちの身を守るために活用しているのです。

人間は、はちみつやローヤルゼリーと同様、このプロポリスのもつパワーに古代から着目し、人間の健康とその維持に役立てようとしてきました。

プロポリスには、フラボノドや桂皮酸誘導体、そのほかのビタミン類やミネラルなど、人間の健康に有用とされる成分が豊富に含まれています。フラボノイドというのは、植物に含まれる色素の一種です。植物が紫外線から自分の身を守るために不可欠の成分とされ、細胞膜を構成する脂質の酸化を防いで、細胞を、守るという重要な働きをするのです。
しかもプロポリスに含まれるフラボノイドは、良質とされています。

プロポリスの成分

フラボノドや桂皮酸誘導体、そのほかのビタミン類やミネラルなど、人間の健康に有用とされる成分を豊富に含むプロポリスは、ミツバチが、自分のたちの巣の出入り口や巣の枠、巣穴の壁に塗りつけ、巣を守るために利用している「補強材」です。
ミツバチは、さまざまな天然のハーブの新芽をかじり取り、これらの新芽や樹脂などからプロポリスを作り、巣や自分のたちの身体を外敵から守るために利用するのです。
プロポリスには、さまざまな植物の新芽や樹脂を主成分とし、花粉やミツバチの分泌物である唾液、蜜ろうなどが含まれています。

特に、プロポリスに含まれるフラボノイドや桂皮酸誘導体は、人間の健康やその維持に役立つことが知られ、活用が期待されています。

プロポリスの成分
主成分 ・フラボノイド・・・植物に含まれる色素の一種。植物が紫外線から自分の身を守るために不可欠の成分とされ、細胞膜を構成する脂質の酸化を防いで、細胞を、守るという重要な働きをします。
・アルテピリンC・・・桂皮酸誘導体のひとつ。フラボノイド同様に、有用な働きがあることが明らかになっています。
・テルペノイド・・・精油成分。植物から採られる芳香油です。
・p−クマル酸
・クロロゲン酸
・4−カフェオリルキナ酸

ミナラル類・・・微量ながら人間の健康に不可欠な栄養素です。
・マグネシウム
・マンガン
・カルシウム
・鉄 ・銅 ・亜鉛
ビタミン類・・・体調を整える栄養素です。
・ビタミンB1
・B2 ・ビタミンE
・ナイアシン
・葉酸

リンク集